コラム

COLUMN

幹細胞治療で糖尿病の症状が軽減できるって本当?

膝の症状

 幹細胞治療における糖尿病治療についてお話しします。

糖尿病とは、高血糖の状態が長期間続いている状態です。

その原因は、生活習慣の乱れにより血糖値をコントロールするインスリンが正しく作用しないことにあります。高血糖の状態だけでは特別症状が現れることはありません。

 

しかし、治療が必要なわけは合併症が生じるからです。合併症は、全身の細い血管にダメージが加わることで生じます。血管は全身に張り巡らされており、体が正常に機能するためには必要不可欠なものです。

ということは、糖尿病になると全身にダメージが及びます。初期は症状が乏しいですが、実は全身が悪影響を被っているという怖い病気です。最悪の場合は、失明をしたり透析が必要となります。

状態 体の中で起きていること 起こりうる影響
血糖値が高い状態が続く 血管に負担がかかる 血流が悪くなる
細い血管がダメージを受ける 全身の組織に酸素や栄養が届きにくくなる 臓器や神経に障害が出る
合併症が進行する 目・腎臓・神経などに障害が広がる 失明・透析・しびれなど

 

糖尿病はそんな怖い病気ですが、今までの治療は生活習慣とお薬や注射で不足しているインスリンを外から補うものでした。

ですが、再生医療が進歩して糖尿病に対して幹細胞治療が可能となり、現在ではご自身の低下したインスリン分泌能そのものの回復を目的とした治療ができるようになりました。

 

糖尿病に対する幹細胞治療の有効性

糖尿病は合併症を防ぐために早めの治療が必要です。従来の治療では、食生活や運動といった生活習慣改善が第一で、日頃から様々な生活の制限を守り続ける必要がありました。

また、飲み薬や注射といった薬物治療も一般的で、何種類ものお薬を一生毎日飲み続けることが必要になります。このような日々の管理から順調に血糖値が下がる方もいますが、実際はなかなか治療効果が出ない方も多くいらっしゃいます。

 

「幹細胞治療」は、従来の治療ではなかなか効果が得られない患者様にも対応可能な新しい治療法です。

糖尿病はインスリンという血糖値をコントロールするホルモンがうまく機能しない病気ですが、今までは「治らない病気」と言われてきました。そのため、一生続く、お薬と医師による患者様の管理が必要でした。

 

一方、幹細胞治療では、失われた体の機能を取り戻すことを目的としています。つまり、インスリンの分泌能力を修復したり、高血糖で生じる全身の炎症を改善するなど、糖尿病の原因を根本的に解決できる可能性を持っています。

比較項目 従来の糖尿病治療 幹細胞治療
主な目的 血糖値を管理する 低下した体の機能回復を目指す
アプローチ 食事・運動・薬・注射 幹細胞を用いた再生医療
インスリンへの考え方 外から補う・働きを助ける 分泌機能の回復を目指す
治療の位置づけ 継続的な管理が中心 根本原因へのアプローチが期待される
期待される点 血糖コントロールの維持 炎症や機能低下の改善可能性
向いている方 一般的な糖尿病治療を受ける方 従来治療で十分な効果を感じにくい方

 

私たちは幹細胞治療を通して、糖尿病で苦しむ患者様の症状を軽減して、生活の質を高めることを目標としています。一生制約がある生活を続けることは難しいですし、人生100年時代を健康な体で過ごすことはとても有意義なことだと思います。

誰しも、美味しいものを食べてゆっくり縛られない生活をすることを夢に見ます。ですが、それは健康が基盤にあってこそです。少しでも糖尿病でお困りの方のお力になれると嬉しく思います。

 

糖尿病に対する幹細胞治療の流れ

脂肪から採取できる幹細胞を用いて治療を行います。
皮膚を約5㎜程度切開し、米粒2つほどのごく少量の脂肪を採取します。処置の時間は約10分ほどです。局所麻酔を行いますので痛みはほとんどありません。

その後、その脂肪から貴重な幹細胞を培養し点滴で患者様に投与します。
患者様ご自身の細胞を材料とするので、アレルギーなどの副作用は極めて少ない治療です。

糖尿病でお悩みの方の治療法の選択肢の一つに幹細胞治療をご紹介できればと思います。カウンセリングにてぜひ一度リボーンクリニック本院(福岡)までご相談ください。また、ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

医療法人香華会リボーンクリニック本院・福岡
理事長 坂口 尚(医師)