コラム

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幹細胞治療の対象となる病気とは?適応疾患・治療条件・流れを解説

再生医療

幹細胞治療は誰が受けられる?適応疾患・対象患者・治療の流れを解説

今回は、リボーンクリニク本院での幹細胞治療治療についてご説明いたします。

適応疾患と対象患者

当院で、脂肪由来幹細胞を使った再生医療として、治療計画書の認可を受けた疾患は次の通りです。

分野 主な適応疾患
神経系 脳血管障害、脊髄損傷
整形外科系 変形性関節症、慢性疼痛
内科系 糖尿病
美容・再生系 皮膚再生、毛髪再生

※実際の適応可否は、診察・検査・カウンセリングを通じて個別に判断されます。

 

これらの疾患で、従来の治療であまり効果がない、あるいは何らかの理由で従来の治療が受けられない患者様が対象となります。
対象患者様の年齢は20歳から80歳までです。ただし、80歳以上であっても、患者様の状態を診て医師が適当と判断した場合は治療を行うこともあります。

区分 内容
対象となる方 上記適応疾患があり、従来の治療で十分な効果が得られない方
対象となる方 何らかの理由で従来の治療を受けられない、または希望されない方
年齢の目安 原則20歳〜80歳
例外対応 80歳以上でも、状態を見て医師が適当と判断した場合は治療を行うことがある
対象外となる方 使用薬剤・溶剤にアレルギーがある、またはその可能性がある方
対象外となる方 HIV、ATL、B型肝炎、C型肝炎などの感染症を発症している方
対象外となる方 現在、がん治療を受けている方

※最終的な適応可否は、医師の診察・検査結果を踏まえて判断されます。

 

除外症例としては、この治療過程で使用される薬品や溶剤にアレルギーがある、あるいはその可能性がある場合。また、HIV、ATL、B型、C型肝炎などの感染症を発症されている患者様、現在癌の治療を行なっていらっしゃる患者様は対象外となります。

 

幹細胞治療を行うまでの流れは?

当院での脂肪由来幹細胞による再生医療を希望される患者様は、まずカウンセリングを受けていただきます。
その中で、再生医療に精通したカウンセラーによる再生医療の全体像及び治療の流れの説明、そして、医師による診察、患者様の病態の把握を行い、さらに患者様、ご家族のご希望を考慮し、その患者様にあった当院での治療のご提案をいたします。

ステップ 内容 ポイント
1. カウンセリング 再生医療の説明、患者様・ご家族のご希望を確認 全体像を丁寧にご説明
2. 医師診察 病態の確認、適応の判断 患者様ごとに治療方針を検討
3. 治療提案・同意 当院で可能な治療内容をご提案 ご納得いただいたうえで進行
4. 採血・脂肪採取 血液検査と脂肪由来細胞の採取 局所麻酔下で実施
5. 細胞培養 院内培養センターで細胞を培養 約4〜5週間かけて準備
6. 幹細胞投与 点滴または局所投与 病態に応じて投与方法を選択

ご提案した治療内容に承諾をいただければ、まずは採血と脂肪細胞の採取を行います。採血は、血液データの把握と培養で使用するためです。

脂肪は、局所麻酔下にお腹、太ももあるいはお尻の皮下脂肪を約5g程度採取いたします。採取した細胞はすぐに当院に併設している培養センターに運び、投与への準備のために培養作業に入ります。

大体、4〜5週間で投与のための細胞が準備できますので、投与日に合わせて培養をおこないます。
投与は、点滴による静脈内投与あるいは関節内や皮膚などの局所投与で行います。

 

投与回数はどのくらいが効果的か?

これは非常によく質問される項目ですが。これに明確にお答えることは難しいです。それは、患者様の病態、それに採取された細胞の状態により、この治療に対する反応は人それぞれだからです。

項目 内容
効果の出方 効果の感じ方には個人差がある
1回投与の場合 1回で変化を実感される方もいる
複数回投与の場合 数回の投与後に変化を感じる方もいる
採取回数 複数回投与でも、脂肪採取は原則1回
最終判断 投与回数は患者様の状態や細胞の状態を踏まえ、相談のうえ決定

1回の投与で効果を実感される患者様がいらっしゃいますが、その一方で数回投与をおこなった後に効果を実感される患者様もいらっしゃいます。尚、複数回投与する場合でも、脂肪細胞の採取は1回です。

最終的に、投与回数については患者様とご相談の上決定いたします。

 

幹細胞投与後は?

定期的に状態の把握のため受診していただきます。また、当院には専門のリハビリ施設を併設しておりますので、幹細胞投与後にリハビリを施行していただき、さらに機能改善を図ることも可能です。

フォロー内容 内容
定期受診 状態の変化や経過を確認
医師による確認 症状や体調を継続的に把握
リハビリ対応 専門リハビリ施設で機能改善をサポート
治療後の支援 投与後も継続的に状態を見ながらサポート

最後に

再生医療は、万能の治療でも魔法の治療でもありません。また、現時点では誰もが気軽に受けられる治療でもありません。そのため、まずは従来の治療を優先していただくことをお勧めします。

状況 再生医療を検討する考え方
まずは一般的な治療を受けている段階 まずは従来の標準治療を優先
従来治療で十分な効果が得られない 再生医療が選択肢となる場合がある
副作用や身体への負担が気になる 身体への負担に配慮した治療として相談されることがある
手術を避けたい 状態によっては相談の価値がある

 

その上で、従来の治療の効果があまりない、あるいは何らかの事情でそれらを受けられない、受けたくない患者様は、一つの選択肢として再生医療を考慮されると良いかと思います。

 

医療法人香華会リボーンクリニック本院・福岡