両変形性膝関節症で出来なくなった事が出来るように!
膝の痛みで諦めたバスケットボールをもう一度
両変形性膝関節症に再生医療を行った69歳女性の症例
「もう一度、バスケットボールを楽しみたい」
I様は、趣味でバスケットボールを続けてこられました。
しかし、両膝、特に左膝の痛みが強くなり、思うように走ったり、踏み込んだりすることが難しくなります。好きだったバスケットボールも、痛みのために断念せざるを得ませんでした。
整形外科では手術を勧められましたが、I様には「できれば手術は避けたい」という思いがありました。
一方で、このまま膝の変形が進み、さらに動けなくなることへの不安もありました。手術以外の治療方法を探すなかで幹細胞治療を知り、再び趣味を楽しむことを目標に、当院へご相談くださいました。
症例概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 患者様 | I様 |
| 年齢・性別 | 69歳・女性 |
| 疾患名 | 両変形性膝関節症 |
| 主な症状 | 両膝の痛み。特に左膝の疼痛が強い |
| ご本人の希望 | 膝の痛みで中断したバスケットボールを再開したい |
| 画像所見 | 関節軟骨の減少、関節裂隙の狭小化、関節変形、骨棘形成、骨硬化像 |
| 検査 | レントゲン検査、左膝MRI検査 |
| 当院での治療 | 脂肪由来幹細胞治療、PRP療法 |
| 治療後の経過 | 痛みの自己評価に変化がみられ、趣味のスポーツを再開 |
1.来院までの経緯
趣味のバスケットボールができないほどの膝の痛み
69歳のI様は、趣味でバスケットボールを楽しまれていました。バスケットボールでは、走る、止まる、方向を変える、ジャンプするなど、膝に大きな負担がかかります。
以前は問題なくプレーできていましたが、次第に左膝の痛みが強くなり、身体を動かすことが難しくなっていきました。
I様が感じていた症状
- ・バスケットボール中に左膝が痛む
- ・走ったり踏み込んだりすることが難しい
- ・膝を曲げ伸ばしすると痛みを感じる
- ・プレー後も痛みが残る
- ・右膝にも変形や違和感がある
- ・痛みへの不安から思い切って動けない
ついには、強い痛みのため、バスケットボールを続けることを断念されました。これまで楽しんできたことが、膝の痛みでできなくなる」そのことは、I様にとって身体的な負担だけでなく、精神的にも大きな悩みとなっていました。
整形外科で手術を勧められました
膝の痛みが続いたため、I様は整形外科を受診しました。診察では、膝関節の変形が進んでいることから、治療方法の一つとして手術を勧められました。
しかし、I様は、
- 「できれば手術は受けたくない」
- 「入院や術後の負担を避けたい」と考えていました。
その一方で、膝を動かさずにいることで筋力が落ち、さらに膝の状態が悪くなるのではないかという不安もありました。
- ・手術は避けたい
- ・しかし、何もしないまま悪化するのも怖い
- ・もう一度、バスケットボールをしたい
- I様は、こうした迷いを抱えながら、手術以外の治療方法を探し続けました。
趣味を取り戻したいという思いで再生医療を検討
I様は、膝の痛みに対してさまざまな治療方法を調べ、取り組んできました。そのなかで、リボーンクリニックの幹細胞治療を知りました。
「少しでも膝の状態が変われば、もう一度バスケットボールができるかもしれない」その思いから、当院へご来院くださいました。
2.検査で分かった膝の状態
レントゲンとMRIで両膝を確認
来院後、まずレントゲン検査を行いました。
I様は左膝の痛みを強く訴えていたため、より詳しく状態を確認する目的で、左膝のMRI検査も実施しました。MRIでは、半月板に明らかな異常は確認されませんでした。
一方、レントゲンでは左膝だけでなく、右膝にも変形性膝関節症の所見がみられました。
確認された主な所見
- ・両膝の関節軟骨の減少
- ・関節裂隙の狭小化
- ・関節の変形
- ・骨棘形成
- ・骨硬化像
- ・左膝を中心とした疼痛
これらの所見から、I様は両変形性膝関節症と診断されました。
骨棘とは
骨棘とは、関節の周囲にできる、とげ状の骨の突起です。変形性関節症では、関節軟骨がすり減り、関節に繰り返し負担かかることで、骨の縁に骨棘が形成されることがあります。
変形性膝関節症でみられる主な変化
| 所見 | 膝の状態 |
|---|---|
| 関節軟骨の減少 | 骨の表面を覆う軟骨がすり減っている状態 |
| 関節裂隙の狭小化 | X線上で関節の隙間が狭く見える状態 |
| 骨棘形成 | 関節の縁にとげ状の骨が形成された状態 |
| 骨硬化像 | 関節への負担により軟骨下の骨が硬くなった状態 |
| 関節変形 | 病状の進行に伴い膝の形が変化した状態 |
骨棘があるからといって、必ずしも痛みの強さと一致するわけではありません。膝の痛みには、軟骨の状態、炎症、筋力、関節の動き、身体の使い方など、複数の要因が関係します。
3.治療方法の選択
変形性膝関節症には、症状や進行度に応じて複数の治療方法があります。
主な治療選択肢
| 治療方法 | 主な目的 |
|---|---|
| 運動療法・リハビリ | 筋力や関節の動きを維持する |
| 薬物療法 | 痛みや炎症を抑える |
| ヒアルロン酸注射 | 関節内の動きを補助し、痛みの軽減を目指す |
| 装具療法 | 膝にかかる負担を調整する |
| PRP療法 | 血小板に含まれる成分を利用し、炎症や痛みの軽減を目指す |
| 幹細胞治療 | 幹細胞の働きに着目し、関節内の炎症や症状の緩和を目指す |
| 手術 | 関節の変形や機能障害に対して外科的に治療する |
I様には、診察と画像検査の結果を踏まえ、再生医療で期待できることだけでなく、治療の限界や個人差についてもご説明しました。再生医療は、すでに生じた膝関節の変形を元に戻す治療ではありません。
また、治療を受ければ必ず痛みがなくなり、スポーツに復帰できるわけでもありません。
関節の変形が大きく進行している場合や、強い歩行障害がある場合には、手術が適していることもあります。I様はこれらを理解したうえで、手術以外の選択肢として脂肪由来幹細胞治療とPRP療法を受けることを決められました。
4.当院で行った治療
I様には、両膝への「脂肪由来幹細胞治療」と「PRP療法」を行いました。
治療の流れ
| 段階 | 治療内容 |
|---|---|
| 診察・検査 | レントゲンとMRIで膝の状態を確認 |
| 脂肪採取 | 腹部から幹細胞のもととなる脂肪組織を採取 |
| 細胞培養 | 脂肪組織から幹細胞を分離し、培養 |
| 品質検査 | 投与前に細胞の状態や安全性に関する検査を実施 |
| PRP療法 | 患者様自身の血液から作製したPRPを膝関節内へ投与 |
| 幹細胞投与 | 培養した幹細胞を両膝の関節内へ投与 |
| 経過観察 | 痛みや動作、膝の状態を定期的に確認 |
幹細胞治療では、ご本人の腹部から採取した脂肪組織を使用します。採取した脂肪組織から幹細胞を分離・培養し、品質を確認したうえで患部へ投与します。
細胞の品質について
幹細胞治療では、培養した細胞を患者様へ投与するため、適切な品質管理が欠かせません。
主な確認項目
- ・適切な環境で培養されているか
- ・細胞の生存率が確認されているか
- ・細菌や異物の混入がないか
- ・必要な品質検査が行われているか
- ・採取から投与まで適切に管理されているか
当院では、関連する細胞培養加工施設と連携し、定められた工程と管理体制のもとで細胞を取り扱っています。ただし、細胞数や細胞の状態だけで治療結果が決まるわけではありません。
治療後の経過には、年齢、関節の変形の程度、筋力、体重、生活習慣、リハビリの状況なども関係します。
5.治療後の経過
痛みの程度をVASで確認 10→1.5 劇的提言
治療後は、I様が感じる膝の痛みをVASという評価方法で確認しました。VASは、患者様ご自身が感じる痛みの強さを数値で表すものです。
痛みの評価
| 時期 | VASによる痛みの評価 |
|---|---|
| 治療前 | 10 |
| 治療から6か月後 | 1.5程度 |
治療から6か月後、I様の自己評価では、治療前に10だった痛みが1.5程度になったと話されました。また、以前よりも膝を動かしやすくなったと感じ、趣味のスポーツも再開されました。
※VASは患者様本人の主観に基づく評価です。数値の変化や治療後の経過には個人差があります。
治療後にみられた変化
- ・両膝の痛みの自己評価が低下した
- ・左膝を動かすときの負担が軽くなった
- ・以前より身体を動かしやすくなった
- ・膝への不安が軽減した
- ・中断していた趣味のスポーツを再開した
- ・日常生活での活動量が増えた
I様は、治療後の経過について満足されていました。
6.患者様の感想
I様は、治療を受ける前には不安を感じていたそうです。再生医療がどのような治療なのか、自分の膝に変化がみられるのか、心配されていました。
治療後には、「迷いましたが、再生医療を受けて良かったです」と話されました。
また、
「初めは心配でしたが、医師やスタッフの対応が良く、安心して治療を受けることができました」とのお言葉もいただきました。
治療前に抱いていた不安が軽くなり、趣味を再開できたことを喜ばれていました。
7.膝の手術以外の治療を検討している方へ
変形性膝関節症では、痛みの程度や画像所見だけでなく、生活上の困りごとや今後の目標も治療方法を考えるうえで重要です。
例えば、
- □日常生活で歩ける状態を保ちたい
- □旅行や買い物を楽しみたい
- □スポーツや趣味を再開したい
- □手術を勧められたが、ほかの治療法も知りたい
- □リハビリや注射を続けても変化を感じにくい
といった希望によっても、治療の考え方は異なります。
再生医療は、手術以外の選択肢の一つですが、すべての方に適しているわけではありません。症状や変形の程度によっては、手術を含む別の治療方法が適している場合もあります。
まずは診察と画像検査を受け、現在の膝の状態を確認したうえで、治療方法を比較することが大切です。当院では、再生医療の適応だけでなく、期待できること、限界、リスク、費用、治療期間、ほかの治療選択肢についてもご説明しています。
- 「もう一度、好きなスポーツを楽しみたい」
- 「手術以外の可能性を知りたい」
- 「自分の膝に再生医療が適しているか相談したい」
そのようなお悩みがある方は、医師へご相談ください。
当院の特長:院内に隣接する細胞加工施設との連携
リボーンクリニック本院には、細胞の培養・加工を行う厚生労働省の認可得た「細胞加工施設」が隣接しています。
培養を終えた細胞は、凍結せず生きた状態の細胞浮遊液として、隣接する施設からクリニックへ直接運ばれます。細胞の加工から投与までの移動距離や時間を抑えられることは、当院の細胞治療体制における特徴の一つです。
また、脂肪由来幹細胞治療では、患者様の腹部などから採取した脂肪組織を用いて細胞を培養します。当院では、米粒2~3粒程度に相当する少量の脂肪組織から採取を行い、治療計画に応じて1億個以上の細胞数まで培養することが可能です。
当院の細胞培養・投与体制の特徴
- ・細胞加工施設がクリニックに隣接している
- ・培養後の細胞を凍結せず、投与施設まで直接運ぶ
- ・細胞の輸送にかかる時間や距離を抑えられる
- ・少量の脂肪採取による身体的負担の軽減に配慮している
- ・治療計画に必要な細胞数まで培養し、品質を確認したうえで投与する
再生医療、中でも幹細胞治療では、投与する細胞の数は勿論ですが、培養工程や品質管理、細胞の生存率、輸送方法、投与までの時間などを総合的に管理できる経験が重要です。選択時は、豊富な実績、投与する細胞品質でお比べください。
当院では、細胞加工施設と医療現場が連携し、培養から投与まで一貫して管理できる体制を整えています。
お気軽にお問合せください。
