右変形性関節症・半月板損傷により真っ直ぐ歩けるように!
目次
膝の痛みでまっすぐ歩けなかった80代女性
変形性膝関節症・半月板損傷に対して再生医療を行った症例
「膝の痛みを気にせず、まっすぐ歩けるようになりたい」
右膝の痛みによって身体のバランスを取りにくくなり、ゆっくりと慎重にしか歩けなくなっていたK様。
近隣の整形外科では手術を勧められましたが、できれば手術は避けたいという思いから、ヒアルロン酸注射やリハビリを続けていました。しかし、思うような変化を感じられず、手術以外の治療方法を探すなかで再生医療を知り、当院へご相談くださいました。
治療後は、痛みの評価に変化がみられ、歩行への負担も軽くなったと話されています。現在は趣味のバレーボールも楽しまれています。
症例概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 患者様 | K様 |
| 年齢・性別 | 80代・女性 |
| 疾患名 | 右変形性膝関節症、半月板損傷 |
| 主な症状 | 右膝の痛み、歩行時の不安定感 |
| ご本人の希望 | 痛みを気にせず、まっすぐ歩けるようになりたい |
| 画像所見 | 関節軟骨の減少、関節裂隙の狭小化、関節変形、骨硬化像 |
| これまでの治療 | ヒアルロン酸注射、リハビリ |
| 当院での治療 | 脂肪由来幹細胞治療、PRP療法 |
| 治療後の経過 | 痛みの評価が低下し、歩行の負担が軽減。趣味のバレーボールを再開 |
1.来院までの経緯
右膝の痛みで、まっすぐ歩くことが難しい状態に
80代のK様は、右膝の痛みに悩まれていました。
歩くと膝に痛みが生じるため、身体のバランスを慎重に取りながら、一歩ずつゆっくりと進まなければなりませんでした。痛みをかばうことで歩き方も崩れ、ご本人が望んでいたように、まっすぐ歩くことが難しい状態になっていました。
K様が抱えていたお悩み
- ・右膝を動かすと痛みを感じる
- ・痛みをかばいながら歩いている
- ・身体のバランスを取りにくい
- ・ゆっくりとしか歩けない
- ・まっすぐ歩くことが難しい
- ・外出や運動への不安がある
「このまま、もっと歩けなくなってしまうのではないか」K様は、膝の痛みだけでなく、今後の生活に対する不安も感じていました。
手術を勧められましたが、できれば避けたいと考えていました
K様は近隣の整形外科を受診し、右膝の変形性関節症と半月板損傷について説明を受けました。治療方法として手術も勧められましたが、ご本人には、
- 「できることなら手術はしたくない」
- 「入院や身体への負担は避けたい」という思いがありました。
そこで、まずは手術を行わない治療として、ヒアルロン酸注射を選択。あわせてリハビリも続けていました。しかし、治療を継続しても、ご本人が期待していたような変化を感じることができませんでした。
手術以外の治療を探すなかで、再生医療を知りました
「ほかに何か治療方法はないだろうか」K様は、手術以外の選択肢を探すようになりました。
そのなかで再生医療について知りましたが、当初は、
- ・どのような治療なのか
- ・どこから細胞を採取するのか
- ・入院が必要なのか
- ・身体への負担はどの程度なのか
- ・自分の膝にも適応できるのか
といったことが分からず、不安もあったそうです。そこで思い切って当院へお問い合わせいただき、診察の予約を取られました。
2.診察と検査で分かったこと
画像検査で、膝の痛みの原因を確認
来院後、診察とレントゲン検査を行いました。K様の右膝には、変形性膝関節症に伴う次のような変化がみられました。
- ・関節軟骨の減少
- ・関節裂隙の狭小化
- ・膝関節の変形
- ・骨硬化像
- ・半月板損傷
膝に起きていた主な変化
| 所見 | 膝の状態 |
|---|---|
| 関節軟骨の減少 | 骨の表面を覆う軟骨がすり減っている状態 |
| 関節裂隙の狭小化 | X線上で関節の隙間が狭く見える状態 |
| 関節変形 | 関節への負担により膝の形が変化した状態 |
| 骨硬化像 | 継続的な負担により、軟骨下の骨が硬くなっている状態 |
| 半月板損傷 | 膝の衝撃を吸収する半月板が傷ついている状態 |
痛みをかばって歩く状態が続くと、膝周囲の筋力が低下し、さらにバランスを取りにくくなることがあります。
膝が痛む
↓
痛みをかばって歩く
↓
歩き方が崩れる
↓
筋力やバランス能力が低下する
↓
さらに歩きにくくなる
K様の場合も、膝の状態だけでなく、痛みによって歩き方が変化している点を含めて治療方針を検討しました。
3.再生医療を選択した理由
診察時には、再生医療についてできるだけ分かりやすくご説明しました。
ご説明した主な内容
- ・脂肪由来幹細胞治療の仕組み
- ・PRP療法との違い
- ・脂肪組織の採取方法
- ・細胞を培養して投与するまでの流れ
- ・治療後に変化を感じるまでの期間
- ・治療効果には個人差があること
- ・関節の変形を元に戻す治療ではないこと
- ・考えられるリスクや副作用
- ・リハビリを併用する重要性
- ・手術を含むほかの治療選択肢
再生医療は、人工関節置換術のような大きな手術とは治療方法が異なりますが、リスクがない治療ではありません。また、治療を受ければ必ず痛みがなくなるわけではなく、変形が進行している場合には、十分な変化がみられないこともあります。
K様には、こうした治療の限界も含めてご説明しました。
そのうえで、手術や入院をせずに受けられる治療方法であることや、注射による治療とリハビリを組み合わせる方針に納得され、治療を希望されました。
4.治療内容と流れ
K様には、脂肪由来幹細胞治療とPRP療法を行いました。
治療の流れ
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 診察・検査 | 問診、診察、画像検査により膝の状態を確認 |
| 脂肪採取 | 腹部から幹細胞のもととなる脂肪組織を採取 |
| 細胞培養 | 採取した脂肪組織から幹細胞を分離・培養 |
| PRP療法 | 患者様自身の血液から作製したPRPを膝へ投与 |
| 幹細胞投与 | 培養した幹細胞を膝関節内へ投与 |
| 経過観察 | 痛みや歩行状態を定期的に確認 |
| リハビリ | 筋力や歩き方の改善を目指して実施 |
不安を感じていた脂肪採取は、「思ったより早く終わった」
幹細胞治療では、ご本人の腹部から少量の脂肪組織を採取します。K様は、治療前には脂肪採取に不安を感じていました。
しかし、採取を終えた後には、
「案外すぐに終わった」
と、ほっとした表情を見せられていたことが印象に残っています。採取した脂肪組織は細胞培養加工施設へ運ばれ、幹細胞を分離・培養した後、品質検査を経て膝関節内へ投与しました。
幹細胞治療では、細胞の品質が重要です
幹細胞治療では、採取した細胞を培養し、一定数まで増やしたうえで患部へ投与します。そのため、細胞の数だけでなく、次のような品質管理が重要になります。
- ・適切な環境で培養されているか
- ・細胞の生存率が確認されているか
- ・細菌や異物の混入がないか
- ・必要な品質検査が行われているか
- ・適切な輸送・保管管理が行われているか
当院では、関連する細胞培養加工施設と連携し、定められた工程と品質管理のもとで細胞を取り扱っています。
ただし、使用する細胞の品質が治療結果を保証するものではありません。治療後の経過には、関節の変形の程度や年齢、筋力、生活習慣など、さまざまな要因が関係します。
5.治療後の経過
治療前の痛みを「10」として変化を評価
治療後は、膝の痛みや歩行状態について定期的に確認しました。
痛みの強さは、患者様自身が感じる痛みを数値で表すVASという評価方法を用いて確認しています。
VASによる痛みの評価 10→1.5 へと激減
| 時期 | 痛みの評価 |
|---|---|
| 治療前 | 10 |
| 治療から6か月後 | 1.5程度 |
治療から6か月後には、K様の自己評価で、治療前に10だった痛みが1.5程度になったと話されました。歩行についても、治療前と比べて負担が軽くなり、ご本人は治療後の経過に満足されていました。
※VASは患者様ご本人の主観に基づく痛みの評価です。数値の変化には個人差があります。

治療後にみられた変化
- ・膝の痛みの自己評価が低下した(痛くなくなった)
- ・歩くときの負担が軽くなった
- ・膝をかばう場面が減った
- ・身体を動かすことへの不安が軽くなった
- ・趣味のバレーボールを再開できた
- ・日常生活の活動範囲が広がった
K様からは、
「再生医療を受けて良かった」とのお言葉をいただきました。
また、治療前には不安があったものの、
「医師やスタッフの説明が丁寧で分かりやすかった」ともお話しいただきました。
6.現在のご様子
現在、K様は趣味のバレーボールを再び楽しまれています。
治療前は、右膝の痛みによってまっすぐ歩くことも難しく、慎重にバランスを取りながら歩いていました。痛みが続くことで、これまで楽しんできた運動や外出を諦めなければならないのではないかという不安もありました。
現在は、膝の状態に注意しながら、ご自身のペースで身体を動かす生活を送られています。
今後も症状の変化を確認しながら、膝を支える筋力や歩行の安定性を保つため、無理のない範囲でリハビリや運動を継続していくことが大切です。
7.膝の手術以外の治療を検討されている方へ
変形性膝関節症や半月板損傷の治療方法は、症状や関節の状態によって異なります。
主な治療選択肢
- □生活動作の見直し
- □運動療法・リハビリ
- □痛み止めなどの薬物療法
- □ヒアルロン酸注射
- □装具療法
- □PRP療法
- □脂肪由来幹細胞治療
- □関節鏡手術
- □骨切り術
- □人工膝関節置換術
再生医療は、手術以外の選択肢の一つですが、すべての患者様に適しているわけではありません。関節の変形が大きく進行している場合や、強い歩行障害がある場合には、手術が適していることもあります。
大切なのは、再生医療だけに選択肢を限定するのではなく、現在の膝の状態や生活上の目標に合わせて、複数の治療方法を比較することです。
当院では、診察や画像検査の結果を踏まえ、再生医療の適応だけでなく、期待できること、限界、リスク、費用、治療期間についてもご説明しています。
- 「手術を勧められたが、ほかの方法も知りたい」
- 「ヒアルロン酸注射やリハビリを続けても変化を感じない」
- 「痛みを気にせず、まっすぐ歩けるようになりたい」
- 「趣味や外出をもう一度楽しみたい」
そのようなお悩みがある方は、まずは医師へご相談ください。

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当院の特長:院内に隣接する細胞加工施設との連携
リボーンクリニック本院には、細胞の培養・加工を行う厚生労働省の認可得た「細胞加工施設」が隣接しています。
培養を終えた細胞は、凍結せず生きた状態の細胞浮遊液として、隣接する施設からクリニックへ直接運ばれます。細胞の加工から投与までの移動距離や時間を抑えられることは、当院の細胞治療体制における特徴の一つです。
また、脂肪由来幹細胞治療では、患者様の腹部などから採取した脂肪組織を用いて細胞を培養します。当院では、米粒2~3粒程度に相当する少量の脂肪組織から採取を行い、治療計画に応じて1億個以上の細胞数まで培養することが可能です。
当院の細胞培養・投与体制の特徴
- ・細胞加工施設がクリニックに隣接している
- ・培養後の細胞を凍結せず、投与施設まで直接運ぶ
- ・細胞の輸送にかかる時間や距離を抑えられる
- ・少量の脂肪採取による身体的負担の軽減に配慮している
- ・治療計画に必要な細胞数まで培養し、品質を確認したうえで投与する
再生医療、中でも幹細胞治療では、投与する細胞の数は勿論ですが、培養工程や品質管理、細胞の生存率、輸送方法、投与までの時間などを総合的に管理できる経験が重要です。選択時は、豊富な実績、投与する細胞品質でお比べください。
当院では、細胞加工施設と医療現場が連携し、培養から投与まで一貫して管理できる体制を整えています。
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