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脳幹出血の原因は?高血圧との関係・起こりやすい人と予防法

脳出血

脳幹出血原因

脳幹出血の原因は?高血圧との関係性・症状・検査・予防法を解説

この記事は、ご家族が「脳幹出血と診断された」「高血圧があると発症しやすい」など聞かれ、不安なお気持ちから脳幹出血の原因を調べられている方に向けた記事にしました。

脳幹出血を調べると「高血圧」が深く関係していると言われますが、すべてが高血圧によって起こるわけではありません。脳の血管の異常など、別の原因が背景にある場合もあるからです。

そこで脳幹出血が起こる原因やリスク要因、症状、検査、予防について、初めて調べる方に分かりやすくを心掛けて解説しました。なお、原因や治療方針は一人ひとり異なるため、自己判断せず、医師の診察や必要な検査を受けることをお勧めします。

  • この記事を読んで分かること

  • ☑ 脳幹出血の主な原因と高血圧との関係
  • ☑ 高血圧以外に考えられる原因
  • ☑ 脳幹出血のリスクに関係する生活習慣や持病
  • ☑ 脳幹出血でみられる症状と必要な検査
  • ☑ 発症・再発リスクを下げるためにできること

 

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脳幹出血の主な原因は高血圧

脳幹出血の原因を考えるうえで、まず知っておきたいのが「高血圧との関係」です。

血圧が高い状態が長期間続くと、脳の細い血管に慢性的な負担がかかります。そうなると血管壁が傷み、もろくなることで、脳出血につながる可能性が高くなります。

ただし、脳幹出血のすべてが高血圧によって起こるわけではありません。高血圧には気を付けねばなりませんが血管の異常などが原因になることもあるため、「高血圧だけが原因だ」と自己判断しないで他の可能性があることも知っておきましょう。

 

脳幹出血とはどんな病気?

脳幹出血とは、脳の中心部にある「脳幹」で血管が破れ、脳の内部に出血する病気です。「脳出血」の一つに分類されます。

脳幹は「中脳」「橋(きょう)」「延髄」の3つからなり、手足の運動や感覚だけでなく、眼球運動、顔の動き、飲み込み、意識、呼吸など多くの働きに関係しています。

そのため、脳幹で出血すると、手足の麻痺、ろれつの異常、物が二重に見える、嚥下障害、意識障害など、さまざまな症状が現れる可能性があります。

なお、脳幹は比較的小さな部位に多くの神経が集まっているため、出血の大きさだけで症状や重症度を判断することはできません。

 

高血圧が脳出血につながる理由

高血圧で注意したいのは、一時的に血圧が上がることよりも、高い圧力が脳の細い血管に「長期間かかり続けること」が問題になります。

血管への負担が続くと血管壁に変化が生じ、破れやすくなることがあります。以下のような流れです。

高血圧が続く → 細い血管に負担がかかる → 血管壁が傷む → 出血するリスクが高くなる

ただし、「血圧が高い人は必ず脳出血になる」という意味ではありません。

年齢、血圧の管理状況、生活習慣、基礎疾患、服用している薬、脳血管の状態など、さまざまな要素が関係します。

高血圧は自覚症状が乏しいことも多いため、健診で指摘された場合はけして放置されることなく、医師と相談しながら状態を管理することが大切となります。

 

高血圧以外の原因

脳幹出血では、高血圧以外の原因が見つかる場合もあります。

代表的なものには次のような病気があります。

  • ・脳動静脈奇形(AVM)
  • ・海綿状血管腫(脳海綿状血管奇形)
  • ・その他の脳血管の異常
  • ・脳腫瘍などに伴う出血

脳動静脈奇形は、通常とは異なる形で動脈と静脈がつながっている血管の異常です。異常な血管から出血し、脳出血を起こす場合があります。

海綿状血管腫は異常な血管が集まった病変で、脳幹にできることもあります。無症状で見つかる場合もあれば、出血によって神経症状が現れるケースもあります。

考えられる背景 脳幹出血との関係 主な確認方法
高血圧 脳の細い血管に慢性的な負担がかかります 血圧、病歴、画像検査など
脳動静脈奇形 異常な血管から出血する場合があります MRI、血管画像検査など
海綿状血管腫 病変から出血する場合があります 主にMRIなど
その他の病気 腫瘍などに伴って出血することがあります CT、MRIなど

実際の原因は、年齢や病歴、出血した場所、画像所見などをもとに医師が判断します。

 

脳幹出血のリスクを高める要因

脳幹出血について理解するときは、「原因」と「リスク要因」を分けて考えることがポイントです。

原因は実際に出血を起こした背景にある病態です。一方、リスク要因は、脳出血を起こす可能性に関係する要素を指します。

たとえば、喫煙や過度な飲酒が一度あったから脳幹出血になるわけではありません。長期的に血圧や血管へ影響し、脳卒中のリスクに関係すると考えます。

 

喫煙・飲酒など生活習慣との関係

喫煙、過度な飲酒、肥満、運動不足、塩分の多い食生活などは、高血圧や血管の健康と関係します。

喫煙は血管に負担を与える要因の一つであり、脳卒中や心血管疾患のリスクとも関連しています。禁煙は、脳卒中の予防を考えるうえでも見直すべき生活習慣です。

また、飲酒も、量が増えるほど注意が必要です。過度な飲酒が続くと血圧が上がりやすくなることがあるからです。

ただし、「少量なら健康によい」などと自己判断して飲酒を重ねることはおすすめできません。また、現時点の年齢、性別、体格、持病、服用薬などによって影響は異なるため、ご自身で無理のないよう努めるべきです。

気になる方は、医師の助言を受けるようにしましょう。

 

持病や薬の影響について

高血圧だけでなく、「糖尿病や脂質異常症」などでも血管の健康に関係します。

また、「抗凝固薬や抗血小板薬」などの、血栓をできにくくする薬を服用している場合は、出血時の状態や治療方針に影響することがあります。

とはいえ、特に注意したいのは、「脳出血が怖いから」と自己判断でこれらの薬の服薬を中止しないでください。

これらの薬は、「心房細動」による脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐために必要な場合があります。つまり、中止すると別の重大な病気のリスクが高まる可能性が高まるということです。

薬の継続、変更、中止については、処方した医師と十分にご相談ください。

 

若い人の脳幹出血・その原因

脳出血は高齢者だけの病気ではありません。

若い年代で脳幹出血を起こすことがあり、その場合には、高血圧だけでなく、「脳動静脈奇形や海綿状血管腫など血管そのものの異常」について調べることになります。

● 「若いから脳幹出血ではない」

● あるいは、「若くして発症したから血管奇形が原因だ」と決めつけることはできません。

年齢だけでは原因を判断することはできないため、CTやMRI、必要に応じて血管画像検査などを行い、原因を詳しく調べることになります。

 

症状が突然出たら救急受診を

脳幹出血の原因を調べている最中でも、今まさに脳卒中を疑う症状が突然現れている場合には、検索より救急対応を優先してください。

「休めばよくなるかもしれない」と様子を見ることで、必要な治療が遅れる可能性があります。

 

脳幹出血で現れやすい症状

脳幹出血では、出血した場所や範囲によって症状が異なります。

代表的には次のような症状があります。

  • ・顔や手足が動かしにくい、しびれる
  • ・ろれつが回らない、言葉をうまく話せない
  • ・物が二重に見える、目の動きがおかしい
  • ・突然、強いめまいやふらつきが現れる
  • ・食べ物や飲み物を飲み込みにくい
  • ・頭痛、吐き気、嘔吐が起こる
  • ・呼びかけへの反応が悪くなる
  • ・意識を失う
  • ・呼吸が不安定になる

ご注意いただきたいのは、必ず激しい頭痛が起きるわけではないということです。

また、麻痺やろれつの異常、複視、めまいなどは脳梗塞でもみられます。症状だけから脳出血と脳梗塞を区別することは困難です。

突然の神経症状が現れた場合には、迷うことなく「119番への連絡」を優先してください。

なお、意識障害や、飲み込みに問題がありそうな場合、無理に水や食べ物、薬を口から与えることは避けてください。

 

原因を調べるために・CT・MRIなどの画像検査

脳幹出血が疑われる場合、まず必要なのは「脳のどこに出血しているのかを画像で確認する」ことになります。

急性期には、頭部CTが最初の画像検査として行われることが一般的です。短時間で撮影でき、出血の有無や位置、広がりなどを確認できます。

MRIは脳組織や病変をより詳しく調べるために使用されます。海綿状血管腫など、高血圧以外の原因が疑われる場合にも役立つことがあります。

検査 主な目的 特徴
頭部CT 出血の有無、場所、広がりを確認 短時間で撮影でき、急性期によく用いられます
MRI 脳組織や背景病変を詳しく確認 海綿状血管腫などの評価に役立つ場合があります
CT・MR血管撮影 脳血管の形や異常を確認 血管奇形などが疑われる場合に検討されます
脳血管造影 血管構造をさらに詳しく評価 必要性を判断したうえで行われます

「詳しく見えるなら最初からMRIのほうがよいのでは」と思うかもしれませんが、CTとMRIにはそれぞれ役割があります。急性期では迅速に出血を確認し、その後の状況に応じてMRIや血管の検査を追加します。

なお、すべての人に同じ検査が必要なわけではありません。年齢、出血部位、病歴、画像所見などをもとに医師が判断します。

 

脳幹出血を防ぐためにできること

脳幹出血には突然発症するケースがありますが、「予防できない」というわけではありません。

血管奇形など自分では変えられない原因もありますが、「高血圧や喫煙など、管理できるリスク要因」もあるからです。

すべての発症を防げるわけではないものの、リスク要因を適切に管理することは「脳卒中の予防」を考えるうえで非常に大切になります。

 

血圧管理と生活習慣を見直す

まず取り組みたいのが、「自分の血圧を知る」ことです。

高血圧は症状がないまま続くことがあります。健康診断で指摘された方や、すでに治療中の方は、必要に応じて家庭でも血圧を測り、経過を確認しましょう。

見直したい項目 取り組み方 注意点
血圧 家庭血圧を測定し記録する 目標値は個人によって異なるため医師と確認します
食事 塩分の多い食品や外食を見直す 極端な食事制限は避けます
喫煙 禁煙を検討する 難しい場合は医療機関へ相談できます
飲酒 量や頻度を見直す 適切な量は持病や服薬状況によって異なります
運動・体重 無理のない運動と適正体重を意識する 脳卒中後や持病がある場合は医師に確認します

一度に生活をすべて変える必要はありません。無理にしても続かないからです。

「まず血圧を測る」「汁物を飲み干さない」「少し歩く時間を増やす」など、続けやすいところから始める方法があります。

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの治療を受けている方は、生活習慣だけに頼らず、医師の指示に沿った治療も継続してください。

 

発症後は原因に応じた再発予防を

脳幹出血を経験すると、「また出血するのではないか」と不安になる方も少なくありません。

再発予防では、なぜ最初の出血が起きたのかを確認し、原因に合った対策を続けることが大切です。

高血圧が背景にある場合は、血圧管理や服薬、生活習慣の見直しを続けます。

脳動静脈奇形や海綿状血管腫などが確認された場合には、病変の場所、大きさ、過去の出血歴、症状などをもとに、専門医が経過観察や治療の必要性を判断します。

また、抗凝固薬や抗血小板薬を使用していた場合も、自己判断で中止や再開をしてはいけません。脳出血だけでなく、脳梗塞や心疾患のリスクも考慮して服薬方針が決められます。

退院後は、次のような取り組みを続けていきましょう。

  • ・血圧や体調を記録する
  • ・処方された薬を正しく服用する
  • ・定期的な診察や必要な検査を受ける
  • ・必要に応じてリハビリテーションを続ける
  • ・新しい神経症状が出た場合の対応を家族と確認する

突然の麻痺、ろれつの異常、複視、強いめまい、意識の変化などが新たに現れた場合には、「以前の後遺症だろう」と自己判断せず、速やかに医療機関へ相談することが大切です。

 

脳幹出血の原因に関するよくある質問

Q. 脳幹出血の原因はほとんど高血圧ですか?

高血圧は脳出血の代表的な危険因子ですが、すべての脳幹出血が高血圧によって起こるわけではありません。脳動静脈奇形や海綿状血管腫などの血管異常が原因になる場合もあります。実際の原因は、病歴や血圧、CT・MRIなどの検査結果をもとに医師が判断します。

Q. 脳幹出血には前兆がありますか?

脳幹出血は、明確な前兆がないまま突然発症する場合があります。突然の麻痺、ろれつの異常、複視、強いめまい、嘔吐、意識の変化などは脳卒中を疑う症状です。こうした症状が現れた場合には、前兆かどうかを自己判断せず救急受診を検討してください。

Q. 若い人でも脳幹出血になりますか?

若い人にも脳幹出血は起こる可能性があります。若年者では、高血圧だけでなく脳動静脈奇形などの血管異常について調べることがあります。ただし、年齢だけで原因を決めることはできません。

Q. ストレスだけで脳幹出血になりますか?

ストレスだけが脳幹出血を直接起こすと単純に考えることはできません。ただし、強いストレスや睡眠不足などが血圧や生活習慣に影響することはあります。高血圧がある方は、食事や運動だけでなく、休養や睡眠も含めて生活を見直しましょう。

Q. 脳幹出血は再発することがありますか?

再発する可能性はあります。

高血圧が十分に管理されていない場合や、出血の原因となる血管病変がある場合など、再発リスクは一人ひとり異なります。発症後は原因を確認し、医師の指示に沿った再発予防を続けることが大切です。

Q. 脳幹出血の後遺症にはどのような治療がありますか?

後遺症の種類や程度に応じて、理学療法、作業療法、言語聴覚療法などのリハビリテーションが行われます。

慢性期の脳卒中後遺症については、医療機関によって再生医療などの自由診療が検討される場合もあります。ただし、再生医療は急性期の脳出血を治療したり、再出血を防いだりする治療ではありません。適応、期待できる効果、限界、リスク、費用などを確認し、専門医と相談したうえで検討することが大切です。

 

まとめ|脳幹出血の原因を知り予防につなげよう

脳幹出血では、高血圧が大きな危険因子ですが、すべてが高血圧によって起こるわけではありません。脳動静脈奇形や海綿状血管腫など、血管の異常が背景にある場合もあります。

突然の麻痺、ろれつの異常、複視、強いめまい、意識障害などが現れた場合には、原因を自分で判断しようとせず、救急受診を優先してください。

予防・再発予防では、血圧管理、禁煙、飲酒量や食生活の見直し、持病の治療継続など、自分で取り組めることもあります。脳幹出血を経験した方は、まず「自分の場合は何が原因と考えられているのか」を主治医に確認することから始めましょう。

後遺症に対する治療選択肢を考える場合も、標準的なリハビリテーションを基本に、必要に応じて近年注目を集めている「再生医療」といった新たな選択肢の適応の可能性について専門医と相談されることもお勧めします。

当院は厚生労働省へ提供計画を提出、受理された再生医療専門のクリニックです。お気軽にお問合せください

 

監修:医療法人香華会リボーンクリニック

 

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