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高次脳機能障害の余命・平均余命の考え方と予後を左右する要因

脳出血

高次脳機能障害の余命、短命なのか

高次脳機能障害の余命は短い?短命なのか?平均余命と予後・治療を解説

高次脳機能障害になると、「余命は短くなる」「短命だ」との情報を目にすると、「家族とあとどのくらい一緒に過ごせるのだろう」などと、不安になられることでしょう。

そのため、高次脳機能障害の余命について、知りたくなることは分かります。しかし、実際のところ、平均余命の数字だけで症状の違う一人ひとりの将来を判断することなどできません。

そこで、この記事では、余命データの正しい見方や予後に関係する要因、リハビリ、再発予防、治療の考え方までわかりやすく解説します。個別の見通しは自己判断せず、主治医に相談しながら確認することが大切です。

  •  この記事で分かること

  • ☑ 高次脳機能障害と余命の関係
  • ☑ 平均余命の数字を見るときの注意点
  • ☑ 余命や予後に関係する病気・身体状態
  • ☑ リハビリや再発予防など、これからできること
  • ☑ 再生医療を含め、治療を検討するときの考え方

 

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高次脳機能障害の余命について

高次脳機能障害があるという理由だけで、「余命が短い」「短命になる」と一律に判断することはできません。

高次脳機能障害とは、脳の損傷によって、記憶、注意、判断、計画、感情や行動のコントロールなどに支障が生じる状態です。単一の病気を指す名称ではなく、脳損傷後に現れるさまざまな認知・行動上の障害をまとめたものです。

原因には、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、交通事故や転倒による頭部外傷、低酸素脳症、脳炎などがあります。

そのため、将来の健康状態を考える際には、高次脳機能障害という診断名だけでなく、原因となった病気やけが、脳損傷の程度、年齢、身体機能、持病などを総合的に見る必要があります。

 

高次脳機能障害だけで余命は決まらない

記憶障害や注意障害、遂行機能障害といった認知機能の症状だけで、寿命が決まるわけではありません。

たとえば、認知面の症状が残っていても、歩行や食事などの身体機能が保たれ、健康管理を続けながら生活している方もいます。

一方、原因となった脳損傷が大きく、重い麻痺や嚥下障害などを伴っている場合には、誤嚥性肺炎や活動量低下による身体機能の低下などにも注意が必要です。

また、高次脳機能障害によって、薬を飲んだか分からなくなったり、通院予定を忘れたりすることもあります。こうした問題も、健康状態に間接的な影響を及ぼす可能性があります。

ただし、家族によるサポートや医療・福祉サービス、生活環境の調整によって補える部分もあります。

「高次脳機能障害だから余命は何年」と考えるのではなく、原因疾患の管理、身体機能、栄養状態、嚥下機能、生活状況などを一つずつ確認していくことが大切です。

 

平均余命データの見方

高次脳機能障害について調べていると、平均余命に関するさまざまな数字を目にすることがあります。

しかし、すべての高次脳機能障害の方に当てはまる「平均余命○年」という数字があるわけではありません。

高次脳機能障害は、原因も重症度も幅広いためです。脳卒中による障害と頭部外傷による障害では背景が異なりますし、歩行や食事が自立している方と、継続的な介助が必要な方を同じ条件で比較することもできません。

平均余命に関するデータを見るときは、次の点を確認してみましょう。

平均余命データを見るときの確認ポイント
確認項目 確認したい内容 注意点
対象 年齢、性別、障害の重症度 自分と条件が異なるデータは単純比較できません
脳損傷の原因 脳卒中、頭部外傷、低酸素脳症など 原因によって経過や注意点が異なります
身体機能 歩行、食事、嚥下、日常生活動作など 認知機能だけでなく全身状態も関係します
調査開始時点 発症直後か、急性期を過ぎた後か いつから観察したかで数値が変わります
調査国・年代 どの国で、いつ調査されたか 医療体制や治療内容の違いも考慮が必要です

統計はあくまで集団全体の傾向を見るためのものです。一人ひとりの余命を予測する数字ではないことを理解しておきましょう。

 

年齢別の数字には注意が必要

年齢別の平均余命を見ると、「60歳ならあと何年」「70歳ならこのくらい」と、つい自分や家族に当てはめたくなるかもしれません。

しかし、平均余命は統計上の目安であり、個人の寿命を示す数字ではありません

同じ年齢でも、原因となった病気、脳損傷の程度、身体機能、持病、生活環境などによって経過は大きく異なります。

また、インターネット上で紹介されている高次脳機能障害の平均余命データには、調査年代が古かったり、対象となった原因疾患が限られていたりするものもあります。

そのため、

  • 「平均余命が○年だから、自分もあと○年」と考えるのではなく、
  • 「特定の条件を持つ集団でみられた傾向」として受け止めることが適切です。

個人の見通しについて知りたい場合は、年齢だけで判断せず、原因疾患や画像検査、身体機能、持病などを把握している主治医に相談してください。

 

余命や予後を左右する要因

高次脳機能障害の余命や今後の経過を考えるときは、診断名だけを見るのではなく、背景にある病気や身体の状態まで含める必要があります。

主に確認したいポイントを整理すると、次のようになります。

確認したい要因 見るポイント 考え方
原因疾患・外傷 脳梗塞、脳出血、頭部外傷など 原因によって再発や合併症への注意点が異なります
脳損傷の程度 損傷した部位や範囲、発症時の重症度 認知機能や身体機能の経過に関係する場合があります
身体機能 歩行、麻痺、嚥下、日常生活動作 生活の自立度や合併症と関係します
年齢・持病 高血圧、糖尿病、心疾患など 全身状態や原因疾患の再発予防も含めて考えます
生活・支援環境 リハビリ、服薬管理、家族や福祉サービスの支援 その人に合った生活環境を整えることが求められます

どれか一つの項目だけで余命が決まるわけではありません。

たとえば脳梗塞が原因なら、認知機能への対応だけでなく再発予防も必要です。嚥下障害があれば、誤嚥や肺炎などへの注意も求められます。

 

原因となった病気や脳損傷

高次脳機能障害の予後を理解するうえで、まず確認したいのが「なぜ脳が損傷したのか」というものです。

脳梗塞や脳出血などが原因の場合には、高次脳機能障害への対応とあわせて、脳卒中の再発を防ぐための治療や健康管理を続けます。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動などがある場合は、脳卒中の種類や原因に応じた管理が必要です。

頭部外傷の場合には、脳の損傷部位や程度、運動障害などによって経過が異なります。外傷後にてんかん発作がみられる場合には、治療や経過観察が必要になることもあります。

低酸素脳症についても、脳への酸素供給が低下した原因や脳損傷の程度、全身状態によって経過はさまざまです。

つまり、高次脳機能障害の「余命」という一つの数字だけでは将来を判断できません。

原因疾患と現在の身体状態を一緒に考えることが、予後を理解する第一歩です

 

重症度や身体機能による違い

高次脳機能障害の重症度だけでなく、身体機能や日常生活の自立度も確認しておきたいポイントです。

会話や歩行、食事などを自分で行える方がいる一方で、麻痺や嚥下障害を伴い、移動や食事、排泄などに介助が必要な方もいます。

特に確認したいのは、日常生活の状態です。

  • □ 一人で歩いたり移動したりできるか
  • □ 食事や水分を安全に飲み込めているか
  • □ 麻痺によって活動量が低下していないか
  • □ 着替え、入浴、排泄などをどこまで行えるか
  • □ 服薬や予定を自分で管理できているか

 

ただし、「介助が必要だから余命が短い」「障害が重いから短命になる」と単純に判断することはできません。

年齢、原因疾患、栄養状態、持病、リハビリの状況などによって経過は異なるからです。

「以前より歩かなくなった」「食事に時間がかかるようになった」といった変化があれば、年齢や高次脳機能障害のせいと決めつけず、医師やリハビリテーションの専門職に相談しましょう。

 

誤嚥性肺炎などの合併症

高次脳機能障害そのものとは別に、脳損傷に伴う身体機能の低下や合併症が健康状態に影響する場合があります。

なかでも、脳卒中後などで注意したいのが「誤嚥性肺炎」です。

誤嚥とは、食べ物や飲み物、唾液などが食道ではなく気道へ入り込むことです。飲み込む機能が低下すると誤嚥が起こりやすくなり、口の中の細菌などが肺に入ることで肺炎につながる場合があります。

注意したいのは、誤嚥しても必ず激しくむせるとは限らないことです。

たとえば、以下のような変化があれば、一度嚥下機能について相談してみることをおすすめします。

  • □ 食事中や食後に咳が増えた
  • □ 食後に声がかすれたり濁ったりする
  • □ 食事に以前より時間がかかる
  • □ 発熱を繰り返す
  • □ 食欲が落ちてきた
  • □ 理由の分からない体重減少がある

活動量が大きく低下している方では、筋力低下、褥瘡、便秘、尿路感染症などにも注意が必要です。

ただし、これらが高次脳機能障害のある方すべてに起こるわけではありません。

食事形態の変更やとろみの使用なども、自己判断で行うのではなく、医師や言語聴覚士、歯科医師、管理栄養士などの評価を受けて検討しましょう。

 

高次脳機能障害の将来を考える

余命について調べていると、「あと何年なのか」という数字ばかりが気になってしまうことがあります。

けれど、本当に知りたいのは、「これからどんな生活ができるのか」「今できることは何か」ではないでしょうか。

高次脳機能障害の経過には個人差があります。

症状が完全になくなるとは限りませんが、リハビリや生活環境の調整によって、できることが増えたり、生活上の困りごとを減らしたりできる場合があります。

平均余命だけで将来を決めつけず、今の状態から何ができるのかを考えていきましょう。

 

症状の回復には個人差がある

高次脳機能障害について、「何年たてば治るのか・・・」と気になることでしょう。

しかし、回復の程度や経過を一律に示すことはできません。

原因となった病気や外傷、脳の損傷部位・範囲、年齢、身体機能、症状の種類などによって異なるためです。

また、高次脳機能障害は外見から分かりにくく、入院中には目立たなかった問題が、退院後の生活や復職・復学によって明らかになることもあります。

たとえば、

  • 「普通に会話できるのに、仕事の段取りができない」
  • 「家事を始めても途中で別のことをしてしまう」といった形で表面化するケースもあります。

時間の経過やリハビリによって症状が軽くなる場合がある一方、「症状が回復すること」と「発症前とまったく同じ状態に戻ること」は同じではありません。

記憶障害が残っていても手帳やスマートフォンを活用する、集中しにくければ静かな環境で一つずつ作業するといった方法があります。

失われた機能だけを見るのではなく、残っている能力を活かして生活上の困難を減らしていくことも大切な目標です。

 

リハビリと生活支援の役割

高次脳機能障害では、リハビリテーションと生活支援が大きな役割を持ちます。

リハビリは、単に「失われた能力を元に戻す訓練」だけではありません。

症状への働きかけに加えて、苦手なことを別の方法で補い、日常生活や社会生活を送りやすくすることも目的の一つです。

困りごと 支援の例 目指すこと
予定を忘れる 手帳、メモ、スマートフォンを活用する 自分で予定を確認しやすくする
集中が続かない 作業時間を短くし、刺激を減らす 疲労やミスを減らす
段取りが難しい 作業を分け、手順を見える形にする 一つずつ取り組めるようにする
感情を抑えにくい 起こりやすい場面を整理し、環境を調整する 本人と周囲の負担を減らす
仕事への復帰が難しい 就労支援や職場との調整を行う 状態に合った働き方を探す

高次脳機能障害では、本人が自分の変化に気づきにくい「病識の低下」がみられることもあります。

そのため、本人が「困っていない」と話していても、ご家族が感じている変化が支援を考える手がかりになる場合があります。

症状や生活環境、本人の目標を確認し、医師やリハビリテーションの専門職などと相談しながら支援内容を検討していきます。

 

再発予防と健康管理が重要

高次脳機能障害の原因が「脳梗塞や脳出血」などの脳卒中である場合には、高次脳機能障害への対応とともに、脳卒中の再発予防を続けることが欠かせません。

一度脳卒中を経験したからといって必ず再発するわけではありませんが、原因や危険因子に応じた継続的な健康管理が必要です。

確認項目 主なポイント 注意点
血圧 高血圧が適切に管理されているか 目標値は病状によって異なります
糖尿病 血糖値やHbA1cなどを確認する 自己判断で薬を中断しないようにします
脂質異常症 LDLコレステロールなどを確認する 治療目標は個人によって異なります
不整脈 心房細動などがないか確認する 脳梗塞の原因になる場合があります
生活習慣 喫煙、飲酒、食事、運動、体重など 身体状態に合った方法を選びます
処方薬 指示された薬を適切に続ける 変更・中止は医師に相談します

高次脳機能障害によって服薬管理が難しい場合には、「服薬カレンダー」や「一包化(薬を一回分ごとにまとめる)」、家族による確認などを検討する方法もあります。

ただ、再発予防としては、「これをすれば二度と脳卒中にならない」という方法があるわけではありません。

それでも、原因に応じた治療を続け、管理できる危険因子を一つずつ整えることは、今後の健康を考えるうえで大切です。

 

異なる症状は、医師に相談する

高次脳機能障害がある方にこれまでと違う症状が現れた場合、「以前からの障害だから」「年齢のせいだから」と決めつけないようにしましょう。

脳卒中の再発や、てんかん、感染症など別の原因が隠れている場合があります。

変化・症状 対応の考え方
片側の手足や顔が急に動かしにくくなった 脳卒中なども考えられるため、速やかな医療対応が必要です
急に言葉が出ない、理解しにくくなった 急な変化であれば早急な受診が必要です
突然ぼんやりする、意識状態が変わった 速やかに医療機関へ相談します
けいれん、意識消失が起きた てんかん発作などを含め医師による評価が必要です
むせや発熱が増えた 嚥下機能や肺炎などについて確認します
記憶・注意・行動が大きく変わった 時期や具体的な変化を記録して主治医へ伝えます

特に、突然の麻痺、言葉の障害、意識の変化などは緊急性の高い病気のサインである可能性があります。

次回の定期受診まで待つのではなく、救急要請を含めた速やかな対応を検討してください。

 

治療の選択肢を考える

リハビリ以外に「何かほかにできることはないか…ほかに治療法はないものか」と検索されるのではないでしょうか。

高次脳機能障害にはさまざまな原因と症状があるため、すべての方に共通する一つの治療方法があるわけではありません。通常は、原因となった病気や外傷の状態を確認し、症状や身体機能、生活上の困りごとに応じて、リハビリテーション、薬物療法、生活支援などを組み合わせていきます。

ただ、近年注目を集めている「再生医療」という選択肢が新たに現れたことはご存知でしょうか。

 

再生医療による治療

高次脳機能障害についてインターネットなどで調べていると、「再生医療」「幹細胞治療」という選択肢を目にされることもあるでしょう。

脳卒中後の後遺症などを対象として、幹細胞を用いた再生医療について研究や臨床での取り組みが行われています。

高次脳機能障害のすべての症状に対して、適応するかは診察を待たねばなりませんが、新たな希望になる治療であることは確かです。

高次脳機能障害は、脳梗塞、脳出血、頭部外傷などさまざまな脳損傷を背景として起こります。

そのため、再生医療を検討する場合も、「高次脳機能障害」という診断名だけで適応が決まるものではありません。

原因疾患、脳損傷の状態、現在の症状、発症からの期間、全身状態などを診察・検査したうえで、医師による判断が必要です。

検討する場合は、次の点を確認しておきましょう。

確認項目 確認したい内容
治療対象 どの疾患・症状を対象としているか
適応条件 現在の病状や発症からの期間が対象になるか
医学的根拠 どのような研究・臨床データがあるか
効果と限界 期待されることと、効果が得られない可能性の両方が説明されているか
リスク クリニックの経験や実績、治療の副作用、感染症などについて説明があるか
提供体制 法令に基づく必要な手続きが行われているか
治療プロセス 治療法の特色や特長(名前は同じでも、細胞の培養プロセスなどは大きく異なる)

日本で再生医療等安全性確保法の対象となる再生医療等を提供する場合には、リスク区分に応じた委員会による審査や、再生医療等提供計画に関する所定の手続きが必要です。

「新しい治療だから」「自分の細胞だから」という理由だけで選ぶのではなく、期待できること、リスク、限界、費用などについて十分な説明を受けましょう。

詳しくは、当院までお気軽にお問合せください

また、再生医療を検討する場合でも、現在行っているリハビリテーションや脳卒中の再発予防などを自己判断で中止しないことも大切です。

 

高次脳機能障害の余命に関するQ&A

Q. 高次脳機能障害になると短命になりますか?

一律には判断できません。高次脳機能障害の認知症状そのものだけで寿命が決まるわけではなく、原因となった脳卒中や頭部外傷の状態、身体機能、年齢、持病、合併症などによって経過は異なります。

Q. 高次脳機能障害の平均余命は何年ですか?

すべての高次脳機能障害の方に当てはまる「平均余命○年」という数字はありません。原因や重症度が大きく異なるため、インターネット上の平均値を個人の余命として受け取らないことが大切です。

Q. 症状が重いほど余命は短くなりますか?

症状の重さだけで余命を判断することはできません。麻痺や嚥下障害、歩行能力、日常生活の自立度、持病なども含めて考える必要があります。個別の見通しについては主治医に確認してください。

Q. 高次脳機能障害は時間がたてば治りますか?

回復の程度には個人差があります。症状が軽くなる場合もありますが、完全に発症前の状態へ戻るとは限りません。リハビリや生活環境の調整によって、残っている機能を活かし、生活上の困難を減らせる場合があります。

Q. 高次脳機能障害で突然死することはありますか?

高次脳機能障害そのものが突然死を直接引き起こすと一律に考えることはできません。ただし、原因疾患やてんかん、誤嚥性肺炎など、個別に注意が必要な状態があります。けいれん、意識の変化、突然の麻痺などがあれば速やかに医療機関へ相談してください。

Q. 高次脳機能障害に再生医療は受けられますか?

原因疾患や病状によっては、脳卒中後の後遺症などを対象とする再生医療を検討できるケースがあります。患者様ご自身の幹細胞を培養して、静脈注射で投与し、脳の弱った血管や神経のダメージを改善する可能性を期待できます。詳しくはお気軽にお問合せください

 

まとめ|余命の数字だけで将来を決めつけないことが大切

高次脳機能障害があるからといって、「余命は○年」「短命になる」と一律に考えることはできません。高次脳機能障害の原因となった病気や外傷、脳損傷の程度、身体機能、年齢、持病、合併症などによって、その後の経過は一人ひとり異なります。

平均余命は集団の傾向を知るための数字であり、ご本人の未来を決める数字ではありません。

大切なのは、原因疾患の治療や再発予防を続け、身体機能や生活上の変化を確認しながら、必要なリハビリや支援につなげていくことです。

従来の治療やリハビリを続けても困りごとが残る場合には、再生医療を含め新たな治療選択肢について医師へ相談する方法もあります。ただし、適応や期待できる効果、リスクには個人差があるため、十分な説明を受けたうえで検討しましょう。

余命という数字だけにとらわれず、短命などとの言葉に惑わされることなく、これからどのような生活を送りたいのか、今できることは何かを医療者と一緒に整理していくことが、将来を考える第一歩となるのです。

 

監修:医療法人香華会リボーンクリニック本院

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