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「新型コロナウイルスに再生医療は効果的なの?」という質問にお答えします

専門知識 2022/10/25

 
新型コロナウイルスが猛威を振るっており、終息の兆しが未だ見えません。感染予防はできていますか?

最近、「感染予防に再生医療が効果的と聞いたのですが。」とご質問をいただく機会が増えてきました。答えは、私の主観では「効果的」だと思います。です。今回の記事では、感染対策と再生医療についてお話しします。

私は、感染予防や病気の治療目的に再生医療を行ってきました。感染予防に関しては、インフルエンザが流行する冬をはじめ、通年通して感染症にかかりにくい強い体を作るためにNK細胞療法を提供しています。私自身にも健康維持のためにNK細胞療法を行っていて、病気知らずで過ごせています。

新型コロナウイルスは予防が一番大切


新型コロナウイルスに感染し症状がでると、発熱や咳、強いだるさなどを感じるとされています。若者など、感染しても無症状の方や軽症で済む方も多いようです。

ですが、インフルエンザと比べて、致死率が高いと言われているため基礎疾患のある方、ご高齢の方は厳重注意が必要です。若者でも、知らないうちに感染者となっており相手にウイルスをうつしてしまう危険性があります。そのため、感染しないように、予防が最も重要です。

 

その予防には、手洗いやマスク着用、三密を避けるよう連日報道がされています。具体的には、
「換気の悪い<密閉空間>」
「多数が集まる<密集場所>」
「間近で会話や発声をする<密接場面>」

の状況を避けることです。

実際に、イベントが中止になったり、スーパーの利用は3日に1回と要請がでるなど対策が取られています。また、人と接する時は2mの間隔を空けるように注意喚起がされています。

ですが、信号待ちや歩道で人とすれ違う時にはその2mを確保することが難しい場面も多いです。マスクも手に入れるのが困難なため、マスクをつけていない方もいらっしゃいます。

現実問題、厳密に三密を避けることは難しいです。私もなるべく自宅で過ごしたり公共交通機関を使わないなど心がけていますが、買い物の時など外にいるときは気が付くと人と密接していてドキッとする瞬間が多々あります。

再生医療が予防にどう活躍するか

新型コロナウイルスには予防が最も重要とお話ししましたが、三密を避けるなどの予防法以外に再生医療も非常に有効です。

その理由は、再生医療ではウイルスに感染した場合でもその「ウイルスをやっつける力」そのものを高めるからです。この治療は、NK細胞療法と言われ、免疫力アップに直結します。免疫力とは、ウイルスなどの敵と戦う力のことです。この「免疫力をアップさせる=敵と戦う力をアップさせる」ことで、今回の新型コロナウイルスに対しても強い体を作ることが期待できます。また、幹細胞投与も免疫力アップに効果的です。

NK細胞療法

NK細胞は免疫細胞の1つです。血液中を常にパトロールしており、ウイルスなどの敵を見つけると最初に攻撃してくれる、非常に重要な細胞です。他の免疫細胞は、敵と出くわしてから実際に攻撃するまで一定期間が必要になりますが、NK細胞は敵の種類を問わずいち早く攻撃をしてくれます。

しかし血液中に豊富に存在するわけではなく、その働きも加齢とともに低下します。年を取るにつれて、病気がちになる理由が分かりますね。

 

ウイルスが体内に侵入すると「感染」状態となります。そこで、発熱や咳など症状が出ると「感染症」という状態になります。NK細胞はこの「感染」から「感染症」への移行を防いでくれる効果があります。そうすることで、早い段階でウイルスを退治することができます。

新型コロナウイルスは重症化すると致死率が高いため、NK細胞療法で予め免疫力を高めておくことはとても有効です。

現在開発されている治療薬の効果は未だ絶対的なものではありません。ワクチンの開発も行われていますが普及するまでにはまだ時間がかかります。今できる限りの感染対策を行い、ご自身と身の回りの方々を守りましょう。

治療の流れ

NK細胞療法

患者様から採血をさせていただき、その中にあるNK細胞の数を何百倍にも増やします。
その後、そのNK細胞を患者様に点滴で戻します。ご自身の細胞を材料とするので、拒絶反応などのリスクはありません。

 

緊急事態宣言が発表されてから、みなさん”Stay Home”を心がけてらっしゃると思います。

ですが、やはり日用品の買い物など外出せざるを得ない場面や人と接さないといけない場面はあります。その中で、知らず知らずのうちに感染してしまう可能性は十分にあります。

感染してしまうと、隔離生活を余儀なくされて今までのようにご家族や大切な人たちと一緒に生活ができなくなってしまいます。症状がなければ、気が付かないうちに友人や同僚の方にウイルスを拡散してしまうかもしれません。

私たちが願うことは、お互いの健康と幸せです。改めて各自が感染対策を万全にし、皆で協力し健やかな社会に戻しましょう。
 
医療法人香華会朱セルクリニック福岡院
理事長 坂口 尚

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