変形性関節症

OSTEOARTHRITIS

再生医療による変形関節症の治療

対象疾患…ひじ、ひざなどの変形関節症

治療・研究の区分

治療
再生医療の区分
再生医療第二種
計画番号 PB718008

【判断理由】

本再生医療等は変形性関節症の症状改善を目的として、再生医療等を受ける患者様から採取した脂肪から製造した脂肪由来幹細胞を関節腔内に投与するものです。

再生医療等の対象疾患等

・変形性関節症

選択基準

  • 年齢:20歳から80歳
  • 本治療を受けることを希望した患者様のうち、再生医療等を行う医師の診断により、他の治療 法では改善が見込めず、本治療の実施が適当であると判断された患者様を本治療の対象となっております。

除外基準

以下に該当する者患者様は本治療の対象外とさせて頂きます。

  • 脂肪採取時に使用する麻酔薬または特定細胞加工物の製造工程で使用する物質に対する過敏症、アレルギー症状を起こした経験がある患者様
  • 感染症を発症している患者様 その他、治療を受ける患者様の健康状態、身体的条件を勘案し、本治療を受ける医師が治療の提供の可否を判断します。

ひじ・ひざ・関節痛に対する
自己脂肪由来幹細胞を用いた局所注射療法

変形性関節症とは

関節は骨の表面にある軟骨によってスムースに動くことができます。その軟骨が傷つくと関節の動 きが悪くなり、炎症や痛みを起こします。軟骨が損傷を受けて関節の動きが低下した結果、様々な症状を起こしている状態を「変形性関節症」と呼びます。

変形性関節症では色々な症状が起こります。

正常な膝関節

「関節」とは骨と骨が可動性を持って連結している部分で、クッションの役割として「軟骨」があります。関節を囲んでいる袋状「関節包」の中にある「関節液」は、潤滑油の役割を持っています。

変形性膝関節症

肥満や加齢、過剰な運動の連続によって軟骨がすり減ってしまい骨への衝撃を吸収できなくなった状態です。痛みや腫れを伴い、水が溜まったり歩行が困難になることがあります。

変形性関節症の症状の主な原因

  • 軟骨がすり減っている(軟骨損傷)
  • 半月板が痛んでいる(半月板損傷)
  • 骨の中で炎症が起きている(骨挫傷)
  • 関節の周囲で炎症が起きている(滑膜炎など)
  • 関節の周囲が硬くなっている(拘縮など)

変形性関節症の症状例

  • 痛み(安静時、立位時、歩行時、寝返り時など) 水が溜まる
  • 腫れ
  • 動かし難い
  • 動かした時に音がする
  • 歩きづらい

これらの症状を改善するためには、損傷を受けた部分を修復しなくてはいけません。しかし、関節の中は血管に乏しいため、修復に必要な材料(細胞など)が届きにくい状態になっています。

そのことから、関節は一度損傷を受けると修復しないと考えられていました。実際には、関節を包んでいる滑膜という膜から滑膜由来幹細胞が関節内に出てくることで治療は行われているのですが、自分自身の力だけでは修復が不十分になることが多いため、根本的に治ることはとても難しいと言われてきました。

この困難な治療法として、近年世界的に研究から最先端治療法へと進歩してきたのが、幹細胞治療法です。

変形性関節症に対する再生医療の期待される効果

患者様の脂肪組織から採取した脂肪由来幹細胞を培養で増やして関節腔内に投与します。脂肪由来幹細胞を投与することにより脂肪由来幹細胞が分泌する炎症抑制物質により変形性関節症によって発生する炎症を抑制する効果が期待できます。

また、損傷した軟骨を再生して関節間の摩擦や骨同士のぶつかりを改善し、それによって関節の円滑な動きや疼痛の緩和が可能となり、変形性関節症の症状の改善が期待できます。

治療の流れ

再生医療を安全に
再生医療の可能性の限り。