肝障害

liver disorder

再生医療による肝障害の治療

対象疾患…肝障害

治療・研究の区分

治療
再生医療の区分
再生医療第二種
計画番号 PB7180030

【判断理由】

本再生医療等は糖尿病の症状改善を目的として、再生医療等を受ける患者様から採取した脂肪から製造した脂肪由来幹細胞を静脈投与するものです。

再生医療等の対象疾患等

・肝障害

選択基準

  • 年齢:20歳から80歳
  • 本治療を受けることを希望した患者様のうち、再生医療等を行う医師の診断により、他の治療法では改善が見込めず、本治療の実施が適当であると判断された患者様を本治療の対象となっております。

除外基準

以下に該当する者患者様は本治療の対象外とさせて頂きます。

  • 脂肪採取時に使用する麻酔薬または特定細胞加工物の製造工程で使用する物質に対する過敏症、アレルギー症状を起こした経験がある患者様
  • 感染症を発症している患者様 その他、治療を受ける患者様の健康状態、身体的条件を勘案し、本治療を受ける医師が治療の提供の可否を判断します。

肝障害に対する自己脂肪由来幹細胞治療の期待される効果

自己脂肪由来幹細胞治療を用いることで免疫拒絶を伴わないことが考えられます。 複数回の処置が可能で、大きな手術を必要とせず経静脈・動脈投与が可能となります。 比較的低コストで行えるなどのこれらの現状を受けて,肝移植を補う非侵襲的な治療法として自己脂肪由来幹細胞治療が期待されています。

肝障害の正体と発生理由

肝機能障害(肝障害)とは、肝臓の機能が障害されている状態をいいます。多くの場合、血液の肝機能検査で異常値を示している場合に肝障害といいます。

肝障害の主な原因は、B型・C型肝炎ウイルスによる肝炎や、アルコールの長期摂取によるアルコール性肝障害、薬剤の服用によって起こる薬物性肝障害、自己免疫の異常による自己免疫性肝障害などさまざまです。

アルコールや炎症などで長期間にわたって肝細胞が壊されると、正常な肝細胞は少しずつ減り、線維が増え続けていきます。 肝臓の病気は、なにが原因であっても、病態が慢性に進行すると最終的には肝硬変から肝不全に行き着きます。 ただし、肝硬変になるスピードは肝臓の壊れ方によって異なります。 例えば、C型肝炎のように20~30年かかって徐々に肝硬変に向かっていく場合もあります。 肝硬変ではありませんが、劇症肝炎などは肝臓が一気に壊れて1~2週間で死亡したりします。

アルコールを飲んでいなくても、肥満の人は肝機能障害を認めることが多く、糖尿病、高血圧、脂質異常症を合併している人ではその傾向が強く見られます。

肝障害の大部分「肝炎」の原因

肝炎の大部分は、肝炎ウイルスによる感染が原因です。 肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると、これを対外に除外する「免疫」という反応により炎症が起こり、肝臓に集まったリンパ球がウイルスに感染している肝細胞を攻撃します。

日本では肝炎の原因として、約70%がC型肝炎ウイルス、15~20%がB型肝炎ウイルスの感染によるといわれています。 また、ウイルス感染ではなく、誤って自分の肝細胞を攻撃する「自己免疫性肝炎」というものが原因となる場合もあります。 しかし、肝炎と肝硬変の原因は、ウイルス感染や自己免疫性肝炎によるものだけではありません。 アルコールの飲みすぎや肥満、糖尿病などによって、肝細胞に脂肪が溜まる場合も肝臓に炎症が起こります。 これを「脂肪性肝炎」と呼び、慢性肝炎と同じように肝線維化が進むと肝硬変、肝がんを併発する場合もあります。

肝障害の従来の治療法

肝障害の大部分である肝炎や肝硬変がウイルスによるものであれば、肝炎ウイルスに対する薬物療法が最も重要です。 抗ウイルス薬によって肝炎ウイルスを排除したり、ウイルスの増加を抑えると肝臓の炎症は治まります。 その結果、肝線維化の進行が止まり、肝がんが発生するリスクも低下します。 また、時間はかかりますが、肝臓に溜まった線維が溶けて硬くなった肝臓が元に戻ることもあります。 抗ウイルス薬が効かない場合や使用できない場合には、肝細胞が破壊されるのを抑える薬を内服、または注射で投与する肝庇護療法を行います。 体内の鉄の量を減らす瀉血療法も肝細胞が破壊されるのを抑えるのに有効です。

自己免疫性肝炎では、免疫の力を抑えるために副腎皮質ステロイドを投与します。 また、脂肪性肝炎では、禁酒や食事療法と運動療法による体重制限が最も重要な治療法です。 これらの治療で改善しない場合は、薬物療法を行う場合もあります。


治療の流れ

再生医療を安全に
再生医療の可能性の限り。