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当院での再生医療について

専門知識 2023/02/08

今回は、当院で幹細胞治療を受ける

適応疾患と対象患者

当院で、脂肪由来幹細胞を使った再生医療として、治療計画書の認可を受けた疾患は次の通りです。
脳血管障害
脊髄損傷
変形性関節症
慢性疼痛
糖尿病
皮膚再生
毛髪再生

これらの疾患で、従来の治療であまり効果がない、あるいは何らかの理由で従来の治療が受けられない患者様が対象となります。
対象患者様の年齢は20歳から80歳までです。ただし、80歳以上であっても、患者様の状態を診て医師が適当と判断した場合は治療を行うこともあります。
除外症例としては、この治療過程で使用される薬品や溶剤にアレルギーがある、あるいはその可能性がある場合。また、HIV、ATL、B型、C型肝炎などの感染症を発症されている患者様、現在癌の治療を行なっていらっしゃる患者様は対象外となります。

幹細胞治療を行うまでの流れは?

当院での脂肪由来幹細胞による再生医療を希望される患者様は、まずカウンセリングを受けていただきます。
その中で、再生医療に精通したカウンセラーによる再生医療の全体像及び治療の流れの説明、そして、医師による診察、患者様の病態の把握を行い、さらに患者様、ご家族のご希望を考慮し、その患者様にあった当院での治療のご提案をいたします。
ご提案した治療内容に承諾をいただければ、まずは採血と脂肪細胞の採取を行います。採血は、血液データの把握と培養で使用するためです。
脂肪は、局所麻酔下にお腹、太ももあるいはお尻の皮下脂肪を約5g程度採取いたします。採取した細胞はすぐに当院に併設している培養センターに運び、投与への準備のために培養作業に入ります。
大体、4〜5週間で投与のための細胞が準備できますので、投与日に合わせて培養をおこないます。
投与は、点滴による静脈内投与あるいは関節内や皮膚などの局所投与で行います。

投与回数はどのくらいが効果的か?

これは非常によく質問される項目ですが。これに明確にお答えることは難しいです。それは、患者様の病態、それに採取された細胞の状態により、この治療に対する反応は人それぞれだからです。1回の投与で効果を実感される患者様がいらっしゃいますが、その一方で数回投与をおこなった後に効果を実感される患者様もいらっしゃいます。尚、複数回投与する場合でも、脂肪細胞の採取は1回です。
最終的に、投与回数については患者様とご相談の上決定いたします。

幹細胞投与後は?

定期的に状態の把握のため受診していただきます。また、当院には専門のリハビリ施設を併設しておりますので、幹細胞投与後にリハビリを施行していただき、さらに機能改善を図ることも可能です。

最後に

再生医療は、万能の治療でも魔法の治療でもありません。また、現時点では誰もが気軽に受けられる治療でもありません。そのため、まずは従来の治療を優先していただくことをお勧めします。
その上で、従来の治療の効果があまりない、あるいは何らかの事情でそれらを受けられない、受けたくない患者様は、一つの選択肢として再生医療を考慮されると良いかと思います。

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