症例紹介

CASE

脳血管障害後 再発予防と後遺症治療「トイレの不安を無くしたい」

専門知識 2023/04/01

疾患名:脳血管障害

イニシャル:S.H様

性別・年齢:75歳 男性

症状:脳血管障害後遺症

:左手足の運動麻痺、言語障害、顔面麻痺

脂肪由来幹細胞治療:3回

リハビリ:週1回×3ヶ月

<来院までの経緯>

約1年前、自宅で、朝食を家族で食べている時に、急に左顔面が下がり言葉が出にくくなり、家族から指摘され、すぐに救急車を呼び搬送となった。

その後、検査を行った結果、脳梗塞と診断された。

発見が早かった為、血栓溶解療法を行い、脳梗塞治療の経過を見ることとなりました。

血栓溶解療法を行った結果、左手足の運動麻痺により実用的な動きはできないが、ある程度動かせる程度の麻痺が残り、言語障害は聞き取れる程度、顔面麻痺はパッと見たときに若干左側が下がっている程度の後遺症が残った。

健康状態の安定を目的に、急性期病院に約1ヶ月、自宅へ帰ることを目的としたリハビリを行うために回復期病院に約3ヶ月入院。その後自宅へ退院となった。

左半身麻痺で、一人で歩けるところまでは回復したが、トイレに行くまでに間に合わないことがあり、歩くスピードをもっと上げないと間に合わない、そのためには麻痺を治したいという思いで治療方法を探し、当院へたどり着いた

 

<医師からのコメント>

歩けるようにはなったが、トイレに行くまでに間に合わず、歩行スピードの改善を目的として当院へ受診されました。

まずは歩行スピードを速くし、トイレに間に合うようになる。その次のステップとして、外で散歩ができるようになるために、坂道や段差を歩けるようになることを目標としました。

脳梗塞治療後の再発・予防も含め、自己治癒能力を最大限に高める脂肪由来幹細胞治療とリハビリを勧めた。

 

<看護師のコメント>

来院時、S.H様は杖を使用して、ご家族様に介助されながら歩いてこられました。食事には時間を要するが、一人で食べられる状態でした。咀嚼も問題ないため、普通食での食事でした。

トイレには間に合わない可能性がある為、来院時はリハパンを使用されておりました。

トイレはすごく気にされている為、治療のタイミングを見ながら、細やかに状況をお聞きするように気を付けておりました。全身状態は安定しておりましたが、何があるか分からない為、常にバイタルを確認しながら行いました。

※リハパンとは:リハビリパンツ

 

<リハビリ>

リハビリの方では、どうすれば歩行スピードを上げられるのかを分析するために、現在のS.H様の運動機能・動作能力の評価を行いました。

評価を行った結果、

  • 麻痺側の足を速く前に出せるようになる
  • 今よりも腕を振って歩けるようになる

上記2つを目標に、

  • 足を前に出す筋肉の筋力トレーニングを実施しました。
  • 腕を振れるようにするために肩を動かす練習を実施しました。

 

<最後に>

現在、幹細胞治療・投与2回終了、リハビリは約2ヶ月が経過。現在は歩行スピードも向上し筋力も向上した。しかし、まだ週に1回くらい間に合わないことがあるとのことでした。

S.H様は、いつでもトイレに間に合うようになるために、当院としてもできる限り、フォローして参りたいと思います。

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