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再生医療をご存じの方は多いと思います。その中でも、幹細胞を用いた治療は様々な病気を改善する力があります。今回は、幹細胞治療について具体的にご説明します。

私は、朱セルクリニック福岡院で幹細胞を用いた再生医療を行っています。糖尿病や変形性関節症、肝疾患などいろんな病気に対する再生医療に携わってきました。幹細胞を投与するには、患者様からいただいた幹細胞を培養する過程が必要なのです。

朱セルクリニックは独自の細胞培養所を持っているので厳しいチェックの元、高品質な幹細胞が培養することができています。その中で実感することは、幹細胞はとても繊細で品質管理が非常に重要なのですが、現代の、もっと言うと朱セルクリニックの高い技術があるからこそ貴重な再生医療が行えているんだなということです。

 

幹細胞とは

さて、本題ですが、幹細胞はその由来からいくつか種類に分けられます。幹細胞はいろいろな体の部分に変化できる能力のある細胞ですが、血液の成分に変化できる造血幹細胞/神経に変化できる神経幹細胞/筋肉や軟骨などに変化できる間葉系幹細胞などがあります。

この中でも多くの再生医療クリニックで使用されているのは、間葉系幹細胞です。これはまた更に細かく分けられます。代表的なものは以下の通りです。

・脂肪由来幹細胞：脂肪から採取
・骨髄由来幹細胞：骨髄から採取
・歯髄由来幹細胞：自然脱落した乳歯や親知らずから採取
・臍帯血由来幹細胞：臍帯から採取

朱セルクリニックでは、脂肪由来幹細胞を用いて再生医療を行っています。その理由は、一番患者様に負担にならずに幹細胞が採取できるからです。また、脂肪なので何回も採取することができます。

幹細胞治療のメリットとデメリット

再生医療はとても効果的な治療で、日々研究が進んでいます。そして、世界中で今後の発展が期待されています。ですが、その反面デメリットもあります。

メリット：拒絶反応がなく倫理面でも問題ない。手術のような跡が残らない。
デメリット：高額、極まれに一時的な発熱、肺梗塞
 

高額なため限られた人しか受けることはできない？

現在は自由診療なのでどうしても高額になっています。ですが、再生医療を行うことで将来入院をしなくて済んだり、手術をしなくて済むといったことを考えると一生涯のコストはあまり変わらなかったり、再生医療を受けるメリットは断然大きいと思います。
 

幹細胞治療はどんな人にオススメか

長年悩んでいるご病気がある方：糖尿病、変形性関節症、肝疾患、美容、AGA

スポーツでのケガ：膝や肘、筋肉などの外傷を受けたが手術はしたくない方。できるだけ早く復帰したい方

 

再生医療を行うには正式な手続きが必要

間葉系幹細胞を用いた再生医療は、「第二種再生医療等・治療に関する提供計画」という、特定認定再生委員会より承認された意見書を厚生労働省に届出し、受理された医療機関、つまり、限られたクリニックでしか再生医療を行うことができません。

なぜ限られたクリニックでしか治療できない仕組みがあるのかというと、再生医療は有効性のある新しい治療であることから、安全性を確保しながら迅速にみなさんに提供する必要があるからです。少数ですが、正式な手続きを取らずに再生医療を行い医師が逮捕されたりクリニックが罰せられたなど報道を耳にすることがあります。

どのクリニックが正式な手続きを取っているかはクリニックや厚生労働省のHPに記載がありますのでぜひご確認ください。

今回は幹細胞についてとその有用性についてお話ししました。幹細胞といっても種類が様々で日々進歩している分野ですので情報に追いつくことが大変です。ですが、その最先端の医療をみなさんに提供できることを誇りに思います。
ご不明な点等ございましたらぜひお気軽にお問い合わせください。

医療法人香華会朱セルクリニック福岡院
理事長　坂口 尚