2021.01.20 再生医療

注目の再生医療PRP療法は、どんな効果が期待できるの?

 

PRP(多血小板血漿)療法は、最近はより身近な治療法になってきましたがまだまだご存じない方も多いと思います。血小板の力を利用して傷ついた体の修復を助けたり、体の低下した機能を改善する治療法です。

例えば、指をケガした時、傷が塞がり瘡蓋ができてしばらくすると治りますよね。実はこれは、血小板が活躍して傷ついた指の修復をサポートしてくれるからです。

私は、以前に美肌を目的とするPRP療法を提供していました。一度お肌にあえて小さな傷を付けて、そこにPRPを入れ込みます。すると、傷ついたお肌の再生をPRPが助けてくれるので、キレイなお肌をより積極的に作ることができます。

朱セルクリニック福岡院では、肌だけでなく関節治療にもPRP療法を行っています。変形性膝関節症の方やスポーツ外傷の方など多くの方にお越しいただき、患者様の生活の質を高めることができています。

今回の記事では、具体例を交えながら分かりやすくPRP療法についてお伝えします。

PRP療法とは


PRP療法は、血小板を利用して自分で自分を治す力を手助けし修復を早めることを目的とした治療です。PRP療法が行えるのは、委員会より承認された意見書を厚生労働省に提出された医療機関のみとなります(第3種)。

治療の流れとしては、まず、患者様に採血をさせていただき、その頂いた血液から、血小板が多く含まれる部分のみを取り出します。そして、血小板から出る成長因子を利用して治療を進めます。

ご自身の血小板を材料とするので副作用はほぼ起こりません。そのため、実はアメリカやヨーロッパでは古くから行われている治療です。つまり、それほど歴史と実績があり、安全性も確保されている治療なのです。

PRP療法はどんな方に効果が期待できるか

変形性膝関節症

傷んだ軟骨や半月板の修復を促して、炎症を抑えます。そうすることで、歩行時や階段の上り下りの痛みが改善されます。

変形性膝関節症は、初期の段階ではヒアルロン酸注射が行われます。その目的は、ヒアルロン酸にすり減った軟骨の代わりをしてもらうためです。ですが、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるので繰り返し注射をし補い続ける必要があります。

 

一方、PRP療法はすり減った軟骨そのものを修復することが目的です。つまり、根本的な解決を図ることができます。

また、症状がひどい時には手術をして人工関節を入れる必要があります。手術をすると傷跡も残りますし、人工物を入れておくことで膝に違和感を常に持つ方もいらっしゃます。

自由に歩けるということは、私たちの生活の質を保つには非常に重要なことです。人工関節を入れることにはもちろん異論ありません。ですが、楽しい生活を送るためには膝を痛める前の状態に戻して、膝を気にすることなく生活できることが理想的だと思います。PRP療法で叶えられるかもしれません。

スポーツ外傷(関節)

スポーツ選手がケガをした時には、いかにパフォーマンスに影響しないように、いかにケガを早く治すかが鍵になります。手術をすると復帰まで時間がかかりますし、手術の時に腱や筋肉、関節を扱うので復帰後も本来のパフォーマンスができるかは分かりません。

PRP療法は、注射による治療なので日帰りでの治療が可能です。また、自分で自分を修復する力を最大限に生かす治療なので、自然な効果を長期間にわたって得ることができます。

PRP療法のデメリット

PRP療法は非常に有効な治療法ですが、一方デメリットもあります。

【注射中】針を刺す痛みがあります。

【注射後】約2週間、炎症による痛みを感じる場合があります。ですが、この炎症は体が一生懸命傷んだ部分を修復しようと頑張っている証拠です。少し辛く感じられるかもしれません。ですが、その後痛みは改善しますのでご安心ください。

効果は、1度のPRP療法で比較的短期間でご実感いただける方が多いです。ですが、継続するとよりさらなる回復が期待できます。

PRP療法のまとめ

PRP療法についてお話ししました。自然な回復力を利用して治療を進めることは誰しもが願うことではないでしょうか。

PRP療法は「傷んだ体の部分の修復を助ける」ことが非常に得意です。

一方、幹細胞治療は「傷んだ体の部分そのものに変身すること」が得意です。つまり、PRP療法より高い効果が期待できます。ですが、得意とする分野が異なりますので併用されることをオススメします。

医療法人香華会朱セルクリニック福岡院
再生医療医 久保田奈緒